
こんにちは!鳥、ひと、ミライを守る鳥害対策のフジナガ
ブログ担当の松尾です
今回は鳥害対策のプロが考える、やさしい鳩対策についてご紹介いたします
やさしい鳩対策とは、SDGsや動物愛護の観点から、フジナガが行う鳩を傷つけない対策です
内容に濃く関わってきますので、詳しい鳩の習性はコチラ「ハトの習性について」をご覧ください!
まずはフジナガで行っている対策(ネット・剣山・電気ショック・ワイヤー・忌避剤)以外の、
様々な鳥害対策の方法を見てみましょう
様々な鳥害対策方法
※フジナガでは行っておりません。
- 01.超音波
- 02.忌避音
- 03.磁石
- 04.鷹匠(捕獲)
01.超音波
超音波対策とは高周波の音による対策で、コウモリ対策として行う事で有名です。
それを鳩などに応用できればという発想で登場した対策方法ですが、
人は15Khz以上の音を聞き取れず、鳥は10Khz以上の音を聞き取れません。
つまり、人に聞けない音は鳥にも聞こえないため効果が期待できないのです。
02.忌避音
音を出して鳥を退避させる忌避対策で、代表的なものにディストレス・コールがあります。
ディストレス・コールとは鳥の悲鳴で、仲間の悲鳴・警戒音を聞けば、
鳥はその場所が危険だと思い逃げていき、最終的にはゼロになるのではないかという対策です。
しかし鳥も頭が良く、忌避音を2度3度と繰り返しても実害がないと分かるやいなや、
悲鳴・警戒音は鳥にとって日常になり、鳥は逃げなくなっていきます。
03.磁石
鳥は地球の磁場を頼りに飛んでいると聞いたことはありますか?
渡り鳥などは磁場を頼りに飛んでいるそうですが、身近にいる鳩はどうでしょうか。
確かに同じ鳥類なので、磁場を多少は頼っているそうですが・・・
ここだけの話、鳩は視力と記憶力に頼って飛んでいる割合の方が高いそうです。
人間でいうと視力は1.0ぐらいあるそうで、舞い戻ってくることは必然みたいです。
また、磁場を狂わせるだけの磁石は、物凄い大きさが必要なので小さな磁石では意味がありません。
04.鷹匠(捕獲)※よりピックアップしてお話しします。
よくメディアでも目にする鷹匠での対策ステップとしては
①天敵である鷹を飛ばすことで、周辺にいる鳩を追い払う
②鷹を飛ばしている間は、効果が見込める
③捕獲ゲージで鳩を捕まえ殺処分することで、鳩の個体数を減らす
※フジナガでは動物愛護の観点から鷹匠対策は行っておりません。
鷹によって追い払い(捕獲・殺傷し)、一時的に鳩がいなくなったとしても、
鳩にとって住みやすい環境という根本の理由を無くせるわけではありません。
鳩が心地よく感じる環境がそのままの状態だったら・・・
いずれ逃げた鳩が戻ってきたり、別の個体が来てしまう可能性は大です!
鷹が飛んでいれば鳩は逃げていきます。飛んでいなければ鳩は舞い戻ってきます。
ランニングコストを掛け続け、鷹を持続的に飛ばせれば問題は解決しますが、
1ヶ月で週2~3回鷹を飛ばすと、30~40万ぐらいかかる業者さんが多いです。
単純計算で年間に360~480万ぐらいの費用が掛かります。
なんとネットを天面張りすると、約4000~5000㎡規模の対策が可能な金額と同じぐらいなのです。
鳩が住み着く原因を対策(環境を変える)をしなければ根本的解決にならず、
それまでに掛かった膨大な費用も無駄となります。なぜ口酸っぱく鳩が舞い戻ってくると言うのか
鳩は巣作りをした場所への執着心が異常に強く、
巣を壊されたり撤去されても同じ場所に巣を作ろうとします。
また、巣立った鳩は同じ場所(実家)へつがいとなり戻る傾向が他の鳥類に比べて非常に高いです。
それは鳥類の中でも、際立って鳩にみられる「帰巣本能」の強さにあります。
帰巣本能とは、経験や学習によって説明できない本能がそうさせる行動です。
その帰巣本能を利用して、私たち人間は鳩を“伝書鳩“として情報の交換を行ったほどです。
10階建て以上のマンションが32棟も集合する、とある巨大な団地の例があります。
その団地は長年に渡り、大量の鳩被害で頭を悩まされていました。
そこで一大発起し、大量の鳩を捕獲しました。
鳩がいなくなって良かったと居住者の皆さんも大喜びでした。
しかし日が経つたびに1、2、3羽・・・とまた鳩がやってきてしまいました。
鳩は縄張り意識がかなり強い鳥です。もともといた鳩がいなくなったことで、
次から次へと我先にと鳩が飛来し、数ヶ月後にはもともといた以上の数になりました。
“JS日本総合住生活”調べ
人間社会に置き換えて考えてみる
是非、想像してみてください!
渋谷の街から人を一掃したとします。閑散とした街はずっと続くのでしょうか?
おそらく、そうはならない筈です。
渋谷の恵まれた環境、利便性などを考慮すると街には新しい人間がやってきて、
新しい社会が形成し、今と変わらぬ繁栄が続いていくでしょう。
では、人を一層するのではなく、渋谷の環境を変化させたらどうでしょうか?
街の魅力を無くし、不便な街にしたら・・・・必然的に人は減り続け、他の街へ流れていくはずです。
鳩も人間と同じです。鳩にとって住みやすい環境が残っていれば、別の鳩が来てしまいます。
反対に鳩が住みにくい環境にした場合はどうでしょうか?
物理的に侵入出来ない・停滞できない場所に対し、鳩は別の場所へ行くしかなくなるのです。
本来被害をなくす事を目的とするのが、鳥害対策です。
鷹匠・捕獲業務は今いる鳩を追い払い・捕まえる事を目的にしています。
鳩にとって住みやすい環境が手つかずで、そのままの状態で残っていれば・・・
その結果は先に述べた通り、悲惨な結果が待ち受けています。
鷹を飛ばして追い払うことや、鳩を捕獲することは有効な手段のひとつです。※1
ただし、追い払い・捕まえるだけです。お客様のお困りごと(糞被害、営巣等)への
対策効果を持続させるには鷹や捕獲業務では日々のランニングコストが掛かり続けます。
※1田畑などの広大な土地では効果的な手段です
バードネットなどで提案する弊社は、停滞や営巣する環境へ物理的な対策や予防策を講じて、
糞・営巣被害からお客様の建物や財産を守ることを第一としています。
具体的な物理的対策はコチラ「【必見】どんな対策が効果的?ハト対策の商品紹介」をご覧ください
人間都合で鳥類を傷つけない事をモットーに、これからも建物への物理的対策を行っていき、
フジナガは『鳥と人との共生』が叶った未来へ羽ばたいてきます